RCTJadad 5/5RandomizedDouble-BlindPlacebo-Controlled

アシュワガンダ根エキスKSM-66で体重-8.5kg、コルチゾールも36%減──24週間・二重盲検試験が示した「ストレス太り」対策

Journal of Medicine and Life2025年12月1日Vol. 18 (12)

ポイント

「ストレスで食べ過ぎて太る」──この悪循環に科学的な裏付けを与える試験結果です。慢性ストレスはコルチゾール(ストレスホルモン)を上昇させ、食欲や内臓脂肪の蓄積を刺激することが知られています。今回紹介するのは、インドで実施された24週間・100人規模の無作為化二重盲検プラセボ対照試験。過体重〜肥満(BMI25〜39.9)でストレスを抱える19〜65歳の成人に、標準化アシュワガンダ根エキス「KSM-66」300mgを1日2回、または見た目が同じプラセボを摂取してもらいました。結果、実薬群は体重が平均8.46kg、BMIが3.31減少し、プラセボ群(体重-2.41kg、BMI-0.93)を大きく上回りました。ストレス自己評価スコア(PSS)、血中コルチゾール値(13.91→8.90μg/dL、約36%減)、食への渇望感、生活の質(QOL)スコアもすべて有意に改善。副作用は吐き気・腹痛・眠気など軽度なものにとどまり、重篤な有害事象や肝腎機能への悪影響は確認されませんでした。市場でもKSM-66はコストコやウォルマートなど大手小売にも並ぶ主流サプリになりつつあり、「ストレス性の過食」に悩む人にとって注目に値するデータです。

あなたの生活にどう関係する?

試験の用量は300mgを1日2回(朝食後・夕食後、計600mg/日)、24週間の継続摂取でした。市販品を選ぶ際は「KSM-66」など標準化エキス(ウィザノライド5%以上)であることを確認しましょう。効果実感には数週間〜数ヶ月かかるため、最低12週間は続けるのが目安です。「ストレスで甘い物や高カロリー食に手が伸びる」「常に疲れやイライラを感じる」タイプの体重管理に向いています。鎮静作用があるため、夜の服用は眠気につながりやすく、車の運転前などは避けましょう。妊娠・授乳中、甲状腺疾患、自己免疫疾患がある人、他の薬を服用中の人は開始前に医師へ相談してください。

注意点

本試験は単一施設・インド人成人91名(解析対象)のデータで、食事・睡眠・運動量は管理されていません。市販サプリの抽出方法や含有量は製品ごとに異なり、本試験と同じ「KSM-66」規格でなければ同様の効果は期待できない点に注意が必要です。また近年、オランダやオーストラリアの規制当局からアシュワガンダによる肝障害の稀な症例報告(十数例、多くは服用開始後1〜22ヶ月で発症)が挙がっています。本試験では肝機能に異常は見られませんでしたが、長期摂取時は体調変化(黄疸、褐色尿、かゆみなど)に注意し、持病がある方や服薬中の方は必ず医師に相談してください。

専門用語の解説

アシュワガンダ(Withania somnifera)インド伝統医学アーユルヴェーダで古くから使われるハーブで、ストレス緩和や滋養強壮を目的に用いられる「アダプトゲン」の代表格。
KSM-66根のみを使い、アルコールなどの化学溶剤を使わない製法で作られる標準化アシュワガンダ根エキスのブランド名。臨床試験で最も多く使われている規格の一つ。
ウィザノライド(withanolide)アシュワガンダに含まれる有効成分群。含有率(%)が製品の品質・標準化度合いを示す指標として使われる。
コルチゾール副腎から分泌される「ストレスホルモン」。慢性的に高い状態が続くと食欲増進や内臓脂肪の蓄積につながるとされる。
アダプトゲン心身がストレスに適応する力を高めるとされるハーブ・成分の総称。エビデンスの強さは成分ごとに異なる。
Perceived Stress Scale(PSS)過去1ヶ月の主観的なストレスの感じ方を10項目・0〜40点で評価する、心理学分野で広く使われる自己記入式アンケート。
二重盲検プラセボ対照試験参加者・研究者双方が、誰が本物の薬(成分)を飲んでいるか分からない状態で、偽薬(プラセボ)と比較する試験デザイン。結果の信頼性が高い。
Cohen's d(効果量)2群の差が統計的に有意なだけでなく「どれくらい大きいか」を示す指標。0.8以上は一般に「大きな効果」とされる。
HPA軸(視床下部-下垂体-副腎軸)ストレス反応やコルチゾール分泌を制御する脳と副腎のホルモン経路。慢性的な活性化が体重増加や代謝異常に関与するとされる。
研究データ

試験デザイン

Duration24 weeks

総合評価

JADAD Quality Assessment
5
/ 5

評価詳細

ランダム化

2 / 2
研究がランダム化されていると記載されているか?
はい+1
根拠: 本論文は要旨、方法(試験デザインおよびランダム化・盲検化に関する項)、考察において、繰り返し明確に「ランダム化」試験であると記載しており、ランダム化順序の生成方法(Randoバージョン1.2ソフトウェア)についての詳細も含まれている。
ランダム化の方法が適切に記載されているか?
はい+1
根拠: 本論文はランダム化の方法を明確に記載しており、PCベースのRandoバージョン1.2ソフトウェアを用いてコンピュータで生成されたランダム化順序が用いられている。コンピュータ生成によるランダム化はJadadスケールの基準において適切な方法とされているため、この基準を満たしている。

盲検化

2 / 2
研究が二重盲検であると記載されているか?
はい+1
根拠: 本論文は要旨、方法(試験デザイン)、考察において、繰り返し明確に「二重盲検」試験であると記載している。
盲検化の方法が適切に記載されているか?
はい+1
根拠: 本論文は盲検化の方法を明確に記載しており、AREカプセルとプラセボカプセル(不活性デンプンを使用)は外観、包装、表示のいずれにおいても同一であった。これはJadadスケールの基準に合致する、適切な盲検化方法の記載および妥当性確認を満たす適切な二重盲検化の手法である。

脱落者・除外者

1 / 1
脱落者数と脱落理由が記載されているか?
はい+1
根拠: 本論文は、各治療群における脱落・中止の人数(ARE群5名、PL群4名)を、その理由(追跡不能)とともに個別に明記しており、これを各群の最終解析対象人数(各群50名中、ARE群45名、PL群46名)と整合させている。これは、群ごとの脱落・中止を記載するというJadadスケールQ5の基準を満たしている。

対象集団

サンプルサイズ100
年齢範囲19-65 years
疾患・状態過体重/肥満(BMI 25.0~39.9 kg/m2)およびそれに伴うストレス
Inclusion Criteria
  • 19歳から65歳までの成人
  • BMIが25.0~39.9 kg/m2の範囲内であること
  • 試験開始前に書面によるインフォームド・コンセントに署名する意思があること
  • 24週間の試験期間全体にわたり治験薬を服用することに同意していること

介入

アシュワガンダ根抽出物(KSM-66 Ashwagandha®)

治療群
Dose1カプセルあたり300 mg(1日総量600 mg)
Frequency1日2回(朝食後および夕食後)
Duration24週間
Route経口

プラセボ

対照群
Dose1カプセルあたり300 mg
Frequency1日2回(朝食後および夕食後)
Duration24週間
Route経口

アウトカム

OutcomeTypeEffectp-value
体重主要-P < 0.0001有意
体格指数(BMI)主要-1.92P < 0.0001有意
知覚ストレス尺度副次-P < 0.05有意
健康関連QOL(生活の質)副次-P < 0.05有意
主観的満足度副次-P < 0.05有意
食欲渇望(食への渇望感)副次-P < 0.05有意
血清コルチゾール副次-2.32p=0.006有意
糖化ヘモグロビン(HbA1c)副次-p=0.028有意
血清総コレステロール副次-p=0.028有意

安全性

有害事象13
Serious AEs0
脱落率9.0%
ARE群では7名、プラセボ群では6名の参加者が軽度の有害事象(悪心、腹痛、傾眠)を報告したが、これらは特に処置を行うことなく消失した。重篤な有害事象の報告はなかった。24週間後、臨床検査値(全血球計算[CBC]、腎機能、肝機能、脂質プロファイル、甲状腺機能、血糖関連指標)に臨床的に有意な変化は認められなかったが、12週時点でARE群においてHbA1cおよび総コレステロールの低下が認められた(いずれもP = 0.028)。

結論

アシュワガンダ根抽出物(1回300mgを1日2回、24週間投与)は、プラセボと比較してストレスレベル、体重、および食欲(食べ物への渇望)を有意に低下させ、それに伴い生活の質(QOL)および主観的満足度の改善も認められた。ARE(アシュワガンダ根抽出物)は忍容性が高く、軽度で自然に消失する有害事象(悪心、腹痛、傾眠)のみが認められ、重篤な有害事象はなく、24週間にわたり臨床検査における安全性パラメータに臨床的に意味のある変化は認められなかった。これらの結果は、過体重の成人におけるストレス軽減および体重管理のための安全かつ有望な介入としての長期使用を支持するものである。

限界

  • 単一施設での研究デザインであり、結果の一般化可能性が限定される可能性がある
  • サンプルサイズが限られている
  • 研究対象集団の人口統計学的多様性が限定的である
  • 食事、睡眠の質、身体活動レベルなどの潜在的な交絡因子がモニタリングまたは制御されておらず、ストレス、体重、および全体的な健康状態に関連する結果に影響を及ぼした可能性がある
このコンテンツはAI(LLM)によって生成されています。正確性には十分注意を払っておりますが、重要な情報については原著論文をご確認ください。
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